こんな方に読んでほしい
・キャリアデザインでは何から始めればいいのか悩んでいる
・「自分の強み」や「得意なこと」が漠然としている
・「自分の強み」を知るためにアセスメントを受けてみたい
・自己分析ツールのひとつであるGallup社「クリフトンストレングテスト」を受ければ、34個の資質の中から自分の強みが順位付けされます
・テスト結果レポートには「強みを伸ばすヒント」が記載されているため、自分らしい貢献の仕方を見つけることができます
・「自分の強み」を知り、これからのキャリアを考える参考にしましょう!
キャリアデザインにおける自己理解の必要性
近頃はテレビでもネットでも、転職の広告を毎日目にします。
「あるある!」と感じた方は私と同じくターゲティング広告を打つべき対象として選定されているのでしょう。
転職の是非は今回のテーマではないため置いておくとして、キャリアデザインを考えるにあたり必要なステップには何があるのでしょう?
キャリアデザインの最初のステップでは、『自己理解』と『環境理解』の二つが必要だと言われているようです。
前者『自己理解』では、これまでの経験や自身の価値観を棚卸しすることで、「やりたい仕事」や「社会に還元したい価値」を明確にしようという訳ですね。
確かに、書店でキャリアデザインの本をめくると「自分が好きなこと・得意なことを見つけよう」として紙に書き出す方法論や、幼少期からのエピソードを辿り自身の感情を掘り起こす手法などが紹介されていました。
方法論のニーズがあるということは、「自分自身の強みのことなのによく分からない、うまく表現できない」という悩みを抱えた方が決して少なくないことの裏腹だといえます。
かくいう私も明確にこれが強みだ!と主張できるものを探している道半ばでありますが、私が受講したなかでも特に参考となったGallup社の「クリフトンストレングステスト」についてご紹介します。
クリフトンストレングステストとは
Gallup社の提供するオンライン形式の才能テストです。所要時間は1時間程度で、PCひとつで受講可能です。
テストでは177問の質問に対し、自分をよく表していると思うものを答え、回答に応じて資質がランキングされて表示されます。
資質は34項目、大分類では4領域<人間関係構築力・戦略的思考力・実行力・影響力>に分けられており、自分の上位資質(=強み)を明らかにすることができます。
執筆時現在のアセスメント価格は\5,850です。(上位5資質のみ分かる簡易版は\2,340)
↓オフィシャルサイトと詳細な説明はこちらから
質問の印象として、「論理的 or 直感的」「一人でアイデアを考える or チームでアイデアを揉む」などビジネスシーンを想起するものも多く、自分に当てはまる方を回答していきました。
私の考える本テストの利点は二つあります。
①34の資質が構造化されて並列にされているため、0から頭で考えるよりも資質をリストアップしやすい。
②二者択一形式であるため、必ず優先順位のついた結果が分かる。
①については、自分一人では思い浮かぶ資質の数が少ない場合に大きな手助けになります。
自己分析ではまず複数の資質(評価軸)を想起し、自身がその資質を有するか否か判断しなければならない訳ですが、なかなかひとりでは資質そのものを想起することが難しいです。
私もテストを受ける前では、一般的に取り上げられやすい資質として「リーダーシップ」「コミュニケーション能力」「積極性」「論理性」程度ならば浮かびますが、34個も並列化するのは不可能でした。
※ネタバレですが、下記公式サイトのレポートサンプルからは34の資質を確認できますので、これを見るだけでもヒントになるかもしれません。資質名は英語直訳ですので、本質的な理解にはテスト受講&レポート確認が最適です。
②については、他の自己分析テスト等を受けた際の不満点に基づく感想です。
特定のテストを挙げることは避けますが、例えばこのような質問および結果が帰ってきてうんざりしたことがあります。
・あなたは論理性は大事だと思いますか?⇒はい
・あなたは直感は大事だと思いますか?⇒はい
・あなたは経験は大事だと思いますか?⇒はい
質問されて思い浮かぶシーンが異なるにもかかわらず「はい/いいえ」の回答だけを求められるテストの難しさが伝わるでしょうか。案の定、結果のレーダーチャートを確認すると論理性・直感・経験のすべてが満点の正三角形が描かれており、「あなたは論理性・直感・経験のすべてを大切にしています」と記載されていました。
このテストでは期待したような資質の順位付けは入手できないままでした。
その点、クリフトンストレングステストではシチュエーションの固定された質問に対する二者択一の回答を求められてことで、より正確な自分の行動特性や考え方を結果に反映させられます。結果レポートも資質の中で強い順に並んでいるため、「全ての項目が満点でした」というような事態は回避できます。
どんな結果レポートがもらえるのか
結果レポートには以下の内容が記載されています。
- 34個の資質ランキング
- 34資質の分類と解説
(上位10資質のみ) - 資質にまつわるエピソード例
- 資質を最大化する方法
- 資質による盲点
私の場合、資質の順位は<調和性/収集心/最上志向/親密性/内省>と続いていました。
資質名は直訳のためピンと来ないものもありますが、続く解説を読むと「ああ自分に当てはまるな」という記載があります。(質問にそう回答したのだから当然ですが・・・。)
上位資質に関しては、その資質を持つ人独特のエピソード例や、資質の最大化の方法、資質による盲点も記載されています。
例えば私の上から2番目<収集心>についての記載を抜粋してみましょう。
■強みを高めるために「情報を保管して、簡単に探し出せる仕組みを作りましょう。例えばこんな方法で・・・」
■強みを高めるために「本や記事を読む時間をスケジュールに入れてください。なぜなら・・・」
■盲点として「周囲の人に情報やリソースを与えすぎて付加をかける傾向がある。改善方法として・・・」
感想として、「自分の思考や行動の特徴は何なのか?どのように日常で発揮されているのか?」を知ることができて大変満足でした。
さらに「この組み合わせ順は自分だけだ」と捉えることで自信がつき、自分を好きになることができました。
なぜなら、全く一緒の組み合わせ順になるのはかなり貴重ですし、他の人にとっては喉から手が出るほど欲しい資質を、自分が上位に持っているかもしれないと考えるとワクワクしたからです。
せっかくならば自分の資質を最大限活かせる場で仕事したいなと思うきっかけにもなりました。
ただ場合によっては上位資質が誰かの迷惑になっているかもしれないな、とちょっぴり内省。
皆バラバラの資質を持ってるからこそ、誰かの苦手は誰かの得意なわけで。
チームでそれぞれの強みを発揮&フォローしあって仕事ができれば理想ですね。いつかチーム全員で結果を持ち寄ってシェアしたいなと目論んでしまいます。
「強み」の理解&シェアで、キャリアを描いていきましょう!
本記事では『クリフトンストレングテスト』についてご紹介しました。
アセスメントを受けて「自分の強みを発揮できる仕事は何なのか」「どんな環境で自分のパフォーマンスがあがるのか」を考えてみましょう。きっと自分に合ったキャリアを描く手助けになるはずです。
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