サチ旅|群馬県谷川岳 登山初心者が秋の紅葉狩りへ|2024.10

幸せに満ちた旅『サチ旅』と題して、旅行の記録、写真や感情を綴るシリーズ

2024年10月中旬に訪れた、群馬県谷川岳登山の模様をお届けします。
持参したカメラとレンズは、<FujifilmのX-T5>と<XF90mmF2 R LM WR>です。
所持する望遠レンズには<XF90mm>の他に<XF50−140mmF2.8>がありますが、今回は重量の都合でお預け。フィルムシミュレーションは主に「PROVIA」「ASTIA」を適用しています。

目次

都内日帰りで登山可能な谷川岳 秋の登山スケジュール

10月中旬の土曜日に、関東から日帰りで谷川岳登山に行ってきました。
私は年に片手ほどしか登山に行かない素人ながら、谷川岳のパノラマの良さは耳にしていましたし、せっかくなら秋の紅葉シーズンに飛び込んでみようじゃないかと。大混雑とは聞いていましたがこれほどの人気ぶりとは・・・。実情は後ほどじっくりお話しします。

さて、この谷川岳は群馬県と新潟県の県境に位置する標高約2000mの山で、初級ルートであれば初〜中級者や高齢であっても登山可能な山として紹介されています。というのも、ロープウェイを利用すれば一気に1400m地点の天神平駅まで到達可能で、尾根沿いを歩く往復時間は5時間程度。全くの初心者であっても、高尾山を麓から登山した経験があれば体力的には登頂可能だとのネット記事も散見されます。むしろ私は、高尾山麓からの急登の方がしんどく感じたくらいです。

今回実際に、私とパートナーでロープウェイ往復利用で登頂した感想としても、確かに体力疲労的には問題なく、健康成人であればカジュアルに登山可能に感じました。ただしルートの一部に鎖場を伴う急な斜面、変わりやすい天候と、滑りやすい木製の通路などあったため油断は禁物です。

今回の旅の大まかなタイムスケジュールは以下の通りです。この予定でもギリギリ下りの大混雑を回避できた程度だったので、来年行かれる方はご参考ください。行き帰りともに混雑を避けるための理想としては、6:00にロープウェイ乗り場駐車場着が理想かと。

  • <4:30>自宅出発
  • <6:30>ロープウェイ駐車場到着
  • <7:45>ロープウェイ上り
  • <8:00>登頂開始(天神平駅)
  • <10:30>登頂(トマの耳・オキノ耳)
  • <13:00>ロープウェイ下り発
  • <18:00>自宅帰宅

今回は自家用車で向かったため、埼玉県から関越道経由で北上し、往路は2時間程度の所要時間でした。
しかし順調に見えるものの、駐車場手前200mから車庫駐車までに30分ほど渋滞にはまってしまい、想定よりも遅れたスタートになってしまいました。

利用できる駐車場は主に2ヶ所で、有料のベースプラザ駐車場と、無料のインフォメーションセンター駐車場です。ベースプラザ駐車場は1100台格納可能なものの、事前清算が律速で思うように進まず。途中に見かけたインフォメーションセンター駐車場も、6:30時点ですでに満車でした。
また、駐車してからもロープウェイチケット購入に45分程度並びました。前々日までであればチケット事前購入ができるようですが、それでも引き渡しの列に並ばねばならないようです。ここも混雑ポイントです。
混雑状況によっては、ここからさらにロープウェイ乗車までに20〜30分待機です。
見頃の紅葉登山、ライバルや多しですね・・・。

当日の服装は半袖ドライインナーに長袖綿シャツ、軽量の長袖アウターで行きました。
この日の予報は終日晴れで気温6℃〜13℃、風速は最大3m/sでしたが、日差しがきつくかなり暑かったため腕まくりをして半袖で過ごしました。飲料水は一人1.5Lを持参。

赤黄緑そして青空 登山道はまさしく秋盛り

今回はロープウェイ+リフト券のセット券を購入していたため、一気にロープウェイとリフトで登っていきます。ロープウェイ駅頂上は犬や子供も遊べる簡易的な広場や、食事を提供する小綺麗なカフェもありました。初心者にもフレンドリーな山のようで、秋の景色を楽しむべく賑わっている様子です。
お子様向けの無料おもちゃ貸し出し(ボールやラケットなど)もありました。

さていよいよ登山道に入ります。
道中のほとんどは尾根沿いを歩くコースのため、左右の視界には山間の景色を見ることができます。正面にはこれから続く登山道と、先行者の後ろ姿を望みます。

リフト駅頂上の天神峠からは、ロケーションスポットの「天狗の留まり場」を経て「肩の小屋」へ。この間およそ2時間です。道幅はすれ違える程度で余裕があり、足元も土や植物があるために滑りづらい印象です。
左右に見られる植物には、緑色の熊笹以外にも、赤・黄色・橙色の植物が見頃を迎えていました。山肌沿いは緑と黄色がベタっと着色したようにはっきり色分けがされていて、さらにそこに青空が加わる3色で景色が構成されています。これらの植物の詳細は不明で残念でしたが、植生や植物の識別ができるようになればより一層ミクロな視点でも楽しめるのでしょう。

途中途中に休憩の取れそうな大きな岩、広がった休憩スペースも確保されており、登山者それぞれのペースで山頂に向かいます。私たちは衣類着脱や小休憩のみでさっさと登ってしまい、頂上直前の小屋で昼食を済ませました。「肩の小屋」からは10分程度で一つ目の「トマの耳」に到着し、さらに5分で「オキノ耳」までたどり着きます。もう一息だぞ。

頂上まではサクサクっと到着!
岩場がゴツゴツしていて休憩には向きませんが、周囲をぐるりと見渡せて壮大です。(広角レンズを持参せず、写真がなくて残念)写真スポットの列には多くの登山者がなたんでいたために、記念写真の隙間から<XF90mm>で切り取りました。撮影列に混じらずして頂上写真を撮れたのはGOOD。

帰りはリフトを使わず、直接ロープウェイ駅の天神平駅をめざします。
頂上からの帰りでリフト駅方面へ進む分岐の道では、道が狭く急登になるために非推奨ということを、ロープウェイスタッフさんに教えていただきました。尾根から逸れて下山する道中では湿った影を歩くこととなり、天然の生水苔や種々のコケ・シダ類を見ることができました。アクアリウム・パルダリウム好きな私は、こうした情景に惹かれますね。

帰りは湿地路だったため慎重に歩いたことと、12時ごろにはより多くの登山者が登ってくるためにすれ違いに時間を要しました。下りロープウェイや鉄道の終便を気にする場合には、正午には頂上着のスケジュールで動くことを心から推奨します。私たちも時間に余裕を持って無事に下山、お疲れ様でした。

あとがき

久しぶりの登山で、両膝ともに心地よい筋肉痛です。
次は燕岳への挑戦を画策するほか、実力をつけて上高地奥の涸沢紅葉にも行ってみたいな。
尾瀬や至仏山など、関東住まいで行きやすい環境にいるうちに行ってしまいたいです。

帰宅後にSNSで知ったのですが、この日の谷川岳は下りロープウェイが夕方大混雑し、日没後にも待機列があったとか。気温は一桁台でしょうから、遅くから登り始める場合には帰りの混雑や待機も視野に暖かい上着も必要でしょう。気軽に挑戦できる山だからこそ、私たちのように登山に不慣れな初心者も多いように思います。
安全第一はもちろん、焦って転倒などしないよう、ペースが詰まった場合には相互に譲り合うなど協力し、
いつまでも皆が気持ちよく訪れる山であることを願います。

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